ProbChi2関数の導入法

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「Excelによる理工系のための統計学(林 茂雄, 東京化学同人, p.180)」の「Visual Basic Applicationによる数値計算」を具体的に説明しましょう。マクロをご存じであれば簡単だと思います。

まず、ソースコードのページを開くとともに Excelを起動してください。(Excel 2013を想定していますが、適宜それ以前のExcelについても言及していきます)

(1) Excelのファイル名は chi2test.xlsmとしましょう。XLSM形式です。ここでは、テスト用のパラメータを下図のように設定しておきましょう。

なお、C列ではガンマ関数GAMMA(x)を使っています(Excel2010では EXP(GAMMALN(x))とします)。図ではx=0.5*B2。

 

(2) [開発]>[マクロ]とクリックしてマクロのセッションを開始します。

もし、開発タブが現れていなければ [表示]>[マクロ]>[マクロの表示] とクリックしてください。

そして、[マクロ名]の欄に ProbChi2 を記入します。作成ボタンが有効になります。

 

(3) [作成]をクリックするとSub ProbChi2というマクロを開発するための画面が開きます。

 

(4) マクロのことは気にせず、ProbChi2のソースコードで完全に上書きします。具体的には次のようにします。

  1. 上図の Sub ProbChi2()〜End Sub をいったん削除します。

  2. 表示されたファイルをマウスを使って「すべて選択」します。 なお、’から始まる注釈行はなくても構いません。

  3. 右クリックすると小さなメニュー画面が現れます。その中の[コピー]をクリックします。

  4. マクロの編集画面(白紙のはずです)にカーソルを移してから[貼り付け]を実行します。下図のようになるはずです。

 

(5) マクロ画面を閉じます。

 

(6) さて本番です。D2セルに =100*ProbChi2( と入力し、A2, B2, C2) と続けます。A2, B2, C2 については該当セルをクリックしても入力できます。

このとき Probまで打てば候補関数一覧が現れますが、その中にProbChi2 が含まれているはずです。

 

(7) 最後に改行を打つと確率の値が表示されます。

 

(補足)
  1. ProbChi2は関数なのでマクロ一覧には現れません。

  2. ProbChi2の編集は、[開発]>[Visual Basic]でできます。