<絶縁体は誘電体>
絶縁体とは読んで字のごとく電気を通さない物質ですが、本質が見えてきません。しかしもう一つの用語である誘電体は今からお話しする内容にぴったり合います。
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<誘電分極でコンデンサー容量が増える>
<物質内部で起きていること> |
<比誘電率> b>
上の話を整理します。電位差を V のもとで電極には σ' の電荷密度、誘電体には密度で σT の分極電荷が生じているものとします。
その比をκとすると次の関係が成り立ちます。
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<電気二重層の出現>
電極と誘電体の界面には±の電荷がむきあっています。これを電気二重層(electrical double layer, EDL)といいます。 このページで扱った誘電分極では、極性分子が向きを変えることやイオン結晶内の原子配置がゆがむことでEDLができます。 <そのほかのEDL> 半導体のpn接合では不純物の拡散でEDLができます。次のページの電気化学ではイオンが電極に寄ってくることでEDLができます。 |