| <電流が流れることの意味> 
 
 
 | <できるだけ簡単なモデルで考える> 
電流が流れない前のページではA+, B-が溶けている系を考えましたが、
ここではB-が+極で電子を渡した後の生成物Cを考えます。
 この逆反応によって B- が生成しますが反応速度が十分遅いものとします。 従ってφはA+とB- の空間分布で決まります。 | 
| <電圧を上げると何が起きるか> 
(a) 電流がはまだ流れないEDL(前ページの状況)。
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| <数式で表すと> 
図では+イオンは動かず、−イオンが動いて電流になっています。この状況をフラックス(流束)で表します。
 | <基本方程式> 
こうして得られた方程式を、x はデバイ距離でφはVTでそれぞれスケーリングして次の式を得ます。
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| <電流が流れているときの EDL(η0=20)> 
 | <電圧を上げていくと> 
η0=10 では電流が流れないがη0=20 では定常的に電流が流れる場合、下図のような半定性的な図が描けます。
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| <計算結果が意味すること> 
電流が流れないとき(ページ(3)、0.25 V)、電場はEDLで完全に遮蔽されます。電流が流れたのならばEDLは広がり、電場は外に出ますが、強さは | <電子移動の多様性> 
ーイオンが抜ける過程のほかにも+イオンが増える過程、あるいは両者が同時に起きる過程がありえますが、
ここでの取り扱いより複雑になるでしょうか。
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