Windows 7 マシンをリノベーションした話

<リノベーションの意味は?>

OSといくつかのアプリケーションを初期状態に戻すという意味で使います。 外観は汚れているが中身はすっきり。これは住まいのリノベーションと同じです(笑)。

リノベーションをやらなければならない最大の理由は、ハードディスクの劣化で、立ち上がるのに5分くらいかかっていました。 しかし、OSもバッテリーも寿命を迎えているのに何万円もかける必要はないと考えていました。
それならばさっさと廃棄すればとお思いでしょうが、このOS (Windows 7 英語版) 上でないと使えないアプり(Debugger for XDS Modula-2)があるので そうもいきません。

<換装は意外と簡単らしい>

意外なことがきっかけで事態が変わりました。調布少年少女発明クラブの指導員の間で で「中古パソコンのHDDをSSDに取り換えよう」という話が 持ち上がってきたのです。旗振り役の松本さんに 詳しく教えてくださいとお願いしたら、 いくつかの動画を紹介していただきました。

なんとか自分でもできそうな感じがしましたが、 350GB(不要ファイルを削除した値)を移行するとなるとやはり費用対効果が悪いです。HDDを複数のドライブに分割して Cドライブのみを移す手もあるらしいのですが、私にとっては難解です。

<SSDにいきなりOSをインストールすればいい?>

ふと名案を思いつきました。 いきなりSSDにOSをインストールすれば費用対効果はベストのはずです。 世の中はそんなに甘いものではないと後で分かりましたが、この作戦の実施状況をお話しします。

(1) 240 GB の SSD を取り寄せた(約3500円)。

(2) HDD を取り出したあとにSSD をはめた。写真は両者を上下に重ねたところ。

(3) ノートパソコン(Let's Note) のBIOS設定画面で光学ドライブからの起動に指定。

(4) きまぐれな光学ドライブに翻弄される。
OSのDVDを装着して立ち上げたら何とも不可解な画面が出ました。 BIOSの設定をいじっても改善されない、このDVDは別のパソコンで読める、 光学ドライブは別のディスクが読める。途方に暮れて再度インストール用DVDを装着したら今度は無事にインストールできました。所要時間30分。 光学ドライブも寿命が近かったようです。
(5) インターネットにつながらない。
インストール後に起動したら気持ち良く立ち上がりましたが、残念なことにネットワーク接続は×でした。 デバイスドライバーを調べたら!マークのオンパレードでした。

このマシンの用途が debugger 用なので構わないといえば構わないのですが、気持ちよくありません。やはり換装でないと駄目かと思いましたが、 欠損しているデバイスドライバーを HDD からコピーできないかと考えました。

(6) HDDを一旦もとに戻した。

(7) 通信関係のデバイスドライバーがC:\windows\system32 にあることを発見。

(8) C:\windows\system32 以下を USB メモリーにコピー。「使用中」で移せないファイルはスキップ。

(9) HDD を再度はずして SSD をもとに戻した。

(10) 右上の画面を開いてデバイスドライバーを手動でインストール。探す場所は USBメモリーのwin32。

(11) マシンを立ち上げた。ネットワーク接続の×は消えた。ドライバー構成は右の通り。

<まとめ>

10年たったノートパソコンを24時間かけてリノベーションしました。 古い HDD からデバイスドライバーをもらったので SSD へのプチ換装とでもいいましょうか。 ディスクサイズが1/10になったという意味でもプチです(笑)。

<謝辞>

失敗する確率のかなり高い作業にチャレンジできたのは、松本 強 氏の「手に負えなければ私がやってあげますよ」の言葉があったからです。

12-4-2019, S. Hayashi