<森田正光さんいわく>
2019年6月22日のNスタの天気予報(天気予報士森田正光さん、TBS系列)には、特に興味をひかれました。
SunTrackerプログラムで計算できる量に言及がなされていたからです。
同じ話がウェザーニュースのホームページ
にも掲載されているので、右に引用して話を進めます。
<SunTrackerプログラムによると>
- 横軸を日にち、縦軸を昼の時間と太陽の最大角度としてグラフを作ると両方とも同じように変化しますからOKです。
- 夏至と冬至の日照時間はそれぞれ14時間25分と9時間35分でした。差は4時間50分なのでOKです。
- 元のプログラムでは日の出が最も早いのは夏至の後となりました。これは公転の向きが逆だったからです。地動説の動画
では正しく修正してあります。しかし、夏至の「数日前」ではなくて3週間前です。
- 公転面に対して自転の軸が傾いているというモデルをSunTrackerは解いています。OKです。
- 公転軌道が円軌道であってもこれらの日にちのずれは生じます。ただしずれが大きすぎますが。
- SunTrackerでも南に行くほど日にちの差は大きくなりますが、値そのものは3倍ほど長くなります(下図参照)。
結論:定性的には森田さんの解説と矛盾しませんが、数値を比べると二か所のアンダーラインで不一致がありました。
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二十四節気「夏至」 「日の出が最も早い」はウソ?ホント?
6月22日(土)は、二十四節気「夏至」。立夏から立秋にかけての中間で、暦の上では夏の盛りの頃となります。
夏至の日は、1年で太陽が最も空高く昇り、最も昼の時間が長くなる日1。昼の長さ
が短い”冬至”と昼の長さを比べると、東京などではおよそ5時間の差があります2。
しかし、昼の長さが最も長いからといって、日の出時刻が最も早く、日の入り時刻が最も遅くなるわけではないのをご存知でしたか?
日の出・日の入り時刻との関係
こちらは、夏至前後の日の出時刻と日の入り時刻の関係を表した模式図です(省略)。
実は、日の出が最も早いのは夏至の数日前で、日の入りが最も遅いのは夏至
の数日後3となっています。夏至はあくまで、昼間の長さが(日の出から日の入りまで)が最も長い日のことなのです。
これは、地球が太陽のまわりを回る面(公転面)に対して自転の軸が傾いている4ことや、
太陽のまわりを回る軌道(公転軌道)が真円形でない5ことなどが理由です。
日の出が最も早い日と日の入りが最も遅い日は、南へ行くほど差が大きくなり、沖縄付近では10日ほどずれますが、北海道付近では5日ほどしかずれ
ません6。ただ、1日で数秒の差なので、実際に私達が変化を感じることは難しそうです。
一年の中で昼間が最も長い今日、皆さんはいったい何をしますか?
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