蓋はアルミニウムか?

(1) 苛性ソーダを作る

Part (2)    Workbench

<アルミニウムとスチールを分ける>

ウチのマンションではスチール缶とアルミ缶を分別しています。缶を捨てているときに気づいたのですが、プルオープン式の上蓋はアルミ製のようです。磁石がくっつかないことでも区別できますが、アルミであることの化学的証明がほしい。 そこで蓋が苛性ソーダに溶けることでもって証明しようと思います。蓋から小片を切り取って試験片としました(次ページで使用)。

<重曹と乾燥剤が原料>

ここでは炭酸ソーダと消石灰を反応させて苛性ソーダを作ります。

炭酸ソーダは重曹 NaHCO3をコンロの上で5分ほど加熱(焼成)すれば得られます。

消石灰は園芸用20kgが入手できますが、さすがに多すぎます。そこで生石灰 CaO を水と反応させることにしました。 「生石灰乾燥剤」の表示がある袋(約26g)の内容物を4分割し、一つを袋に詰めて金槌で叩いて細かくしました(右端の瓶)。

<アルカリ性懸濁液を濾過して>

生石灰の粉に倍量の水を加え、そこに炭酸ソーダを加えました。30分ほどガラス棒でかき混ぜていたら乳液のようになりました(図左)。それをコーヒー用フィルターで濾過してアルカリ性濾液を 30 mL ほど得ることができました。

<アルミホイルで試験>

このアルカリ性濾液が苛性ソーダ液であることを確認するためにアルミホイルの一片をこの液に落としてみました。 水素と思われる泡が直ちに発生して箔が浮きあがり、30分でバラバラになりました(図右)。苛性ソーダが次の反応を起こしたと確信しました。

12-07-2025, S. Hayashi