公転が反時計回りってなぜ分かる?

<証拠はどこに?>

ネットで地球の公転を検索すると「反時計回りである」というページが山のように出てきます。 しかし、「反時計回りであることの客観的証拠」については見当たらないように思えます。 実は素人でも証拠を挙げることができるのでここで説明します!

<自転軸が傾くと日の出・日の入り・真昼は同じにならない>

まず手始めに右の動画をご覧ください。「天動説は地球中心説」の動画の軌跡にマークを追加しただけです。 追加点は、真ん中で縦に並んだ日の出と日の入り、右端の真昼、それに左端の真夜中です。 この地球は、反時計回りに自転し、反時計回りに公転するが、一年は4日、一日は24時間という不思議な惑星です(笑)。

さて、傾いて公転すれば時計回りか否かでマークのタイミングが微妙にずれるが、傾いていなければ同じであることが動画から分かります。 例えば、下図は日の出の時刻が前日に比べて増減するかを表したものです(縦軸は分)。C=時計回り、CC=反時計回りです。

一方、傾き角が1度であれば、日の出のデータは値が小さくなるとともに 回転の向きによる違いも無くなります。日の出。日の入りのデータをうまく使えば公転の向きを調べる目的に使えそうです。

1年が4日の地球もどき。傾き角は23.4度。前日より早くなれば負、遅くなれば正。

傾き角が1度であれば、日の出のデータは(カッコ内はC)、-3.7 (-3.6), -1.5 (-1.5), 3.6 (3.7), 1.5 (1.5) 。

<森田正光さんの天気予報>

2019年6月22日のNスタの天気予報で「日の出が最も早いのは夏至の数日前で、日の入りが最も遅いのは夏至 の数日後(ネット情報では、一週間後もありえそうです)」という説明がありました(別のページでもあらためて取り上げる予定です)。

ここにヒントが隠されています。具体的にいうと、日の出の時刻、日の入りの時刻のデータで山または谷となる日にちを求め、 さらにそれらの時刻の差、つまり昼の時間を追加してグラフを作れば時計回りと反時計回りで違いが現れると期待されます。

<SunTrackerプログラムで計算すると>

右で上のグラフが反時計回りの計算結果です。1年あまりにわたって計算してあるのでちょっと分かりづらいのですが 「日の出が最も早いのは夏至より10日ほど前で、日の入りが最も遅いのは夏至の10日ほど後」となりました。 一方、下のグラフは時計回りの計算結果で、「日の出が最も早いのは夏至より10日ほど後で、日の入りが最も遅いのは夏至の10日ほど前」と順番が逆になります。

森田さんの説明と合致するのは反時計回りの公転です。 ただし、数値については合わないのですが、私の地球中心論の限界ではないかと思います。

ついでながら、昼の長さと真昼の太陽の高さは同じ日に最大(夏至)と最小(冬至)になります。こちらは公転の向きに影響されません。


7-28-2019, S. Hayashi